PS 122

今日はリリさんとミーアとEast Villageの劇場PS 122にTemporary Distortionという劇団のWelcome to Nowhereというショーを見に行って来た。
セットがなかなか変わっていて、電話ボックスのような箱型のもののうえに映像が流れるスクリーン。どうやらこの変わったセットをこの劇団はよく使うようだ。
ストーリーはロードムービー+ラブストーリー+記憶の断片といった感じでホームページにも書いてあるのだが、まさにその通りで、この組み合わせが好きな僕の嗜好には合っていて楽しめた。
それにシリアスな中にもユーモアを組み入れるというのも良かった。ただリリさんと同意見でそのバランスはいまいちだったかも。彼女のいう通り、若いアーティストがこの自分のスタイルのバランスを完璧に仕上げるというのは難しいと思う。
やはり若いアーティストはその欠けた部分を実験的な挑戦で補うというところがおもしろいわけで、この映像と演劇の組み合わせという手法は面白かった。
この上のスクリーンに映し出される映像と下の舞台にいる俳優達の関係は一つに固定されずに色々変化するのだ。ある時は俳優は声優の様だし、ある時はスクリーンの人物と会話している、そしてある時は死体となって地上に残されたものでスクリーンではその記憶が流れる。
このユニークなセットの可能性を色々試しているようでこの点が一番おもしろかった。
僕も色々な可能性を持ったユニークな手法を考えるべきだろう。

Performance Space 122
150 First Ave. at E. 9th St.
NYC 10009
http://www.ps122.org/

Welcome to Nowhere
http://jp.youtube.com/watch?v=l6RFW0z3ZvE&eurl=http://www.ps122.org/performances/welcome_to_nowhere.html