My Blueberry Nights by Kawai Wang

ウォンカーワイ監督の新作、My Blueberry Nightsを観た。
シネマトグラファーはいつも通りクリストファードイルでとてもかっこいい。
シンガーのノラジョーンズの初主演だし、ナタリーポートマンも出てるってことで結構期待していたわりにははずれだった。
ストーリーもカーワイにありがちな下手したらベタベタなくだらないロマンティシズムいっぱいの話という感じ。恋する惑星なんかはそれが絶妙に切なくて魅力的だと思ったんだけど、今作は前回の2046にもまして少し平凡すぎたかもしれない。このテイストが好きな人は好きだろうけど、人の嗜好を超えて評価されるような作品にはなっていないのではないだろうか?僕はこのテイスト
が好きだから退屈はしなかったけれど、何度も観る気はしない。
なにぶん、ヒロインのリズが平凡すぎて魅力がないのががっかり。

ブルーベリーパイとバニラアイスクリームの溶け合うアップの映像とジュードロウとノラジョーンズのキスシーンとをダブらせるところや手持ちカメラのような揺れる映像、監視カメラの映像なんかは面白かった。

でも、最初と最後でヒロインはどう変化していたんだろうか?それとも、問題はそんなことではないのか?ストーリーに魅力を感じなかった僕はなにかを見落としてるのかもしれない。
もし観た人で良かった!!という人はその良さを教えて下さい。